8月4日〜6日「被爆72周年原水爆禁止世界大会 広島大会」が開かれました。自治労横浜から5人で参加してきました。
初日は、折鶴平和行進で開会総会に向かいました。開会総会には2千7百人が参加。原爆の犠牲者などに黙祷を行い、主催者を代表し、川野浩一大会実行委員長(原水禁国民会議議長)は、「安倍政権の暴走に国民が不信を強めている。いまこそ私たちの運動が重要」。「核兵器禁止条約が国連で採択されたことの意義は大きい。しかし、日本は採決に加わらず、被爆者は国に見捨てられた思い。米国の核の傘から脱却すべきだ」とあいさつ。さらに、高齢化する被爆者の援護の重要性を訴え、再稼働を進める政府の原発政策を厳しく批判、「闘いに取り組むことが人類の生き延びる道だ」と呼びかけました。
広島県被団協の白石さんが被爆者の思いを訴えました。6歳の時に被爆し、爆心地近くで見た光景や臭いが忘れられないと述べました。最後に「平和こそが最大の望み。武器ではなく、言葉や優しさを持って平和を守っていこう」と訴えました。福島からの報告を角田政志・福島県平和フォーラム代表が行い、事故が収束していない中で、被災者への帰還が強制されている実態などが話されました。
最後に全員で「原爆許すまじ」を合唱。閉会あいさつで広島実行委員の秋葉忠利さん(元広島市長)は「核廃絶に向けて着実な歩みが始まった歴史的な年の大会。禁止条約が発効すれば、核兵器は法律違反になる。日本も批准をさせて、核廃絶を実現しよう」と強調して閉幕。2日目は18の分科会が開かれました。
6日は「広島市原爆死没者慰霊式並びに平和祈念式」に参加。会場周辺も含め5万人が集まりました。
松井市長は平和宣言で、核兵器禁止条約にふれ、核廃絶への取り組みをさらに前進させるよう各国に提唱。日本は条約に不参加で、安倍晋三首相は式典でのあいさつでも言及しませんでした。「平和の鐘」が響き渡る中、原爆投下時刻の8時15分に黙とうしました。
自治労横浜は平和な世界実現のため、全ての核兵器の廃絶と、脱原発社会の実現をめざして、取り組みを強めていきます。
|