私たち公務員の給料や一時金(ボーナス)は、国家公務員は人事院、横浜市職員は、横浜市人事委員会の勧告・報告が出され、その後の当局と労働組合との交渉によって決められます。給料や一時金に関する勧告・報告は、毎年出され交渉されますが、退職手当に関しては、概ね5年ごとに見直しが図られてきました。
安倍内閣は昨年8月、人事院に対し、民間の退職金等の実態調査を要請しました。5年前の同様の見直しでは、結果的に私たち公務員の退職手当が約4百万円も引き下げられるという事態が発生したこともあり、労働組合としても、今回の調査結果には強い警戒を持っています。
4月11日、自治労を中心とする公務公共サービス労働組合協議会(公務労協)の公務員労働組合連絡会は、民間退職給付の調査等に関わり、人事院給与局長との交渉を実施しました。組合側が調査の状況について質したところ、人事院給与局長は「昨年11月末に調査期間が終了し、現在、調査の集計の整理・分析を行っているところ。公務が上回るとしても、前回のような大幅な差(4百万円)にはならないものと見込まれる」と回答しました。
組合側は「慎重な対応を求める」
さらに組合側が「最大の関心は退職給付の水準にある。『前回のような大幅な差にはならない』というのは極めて抽象的な話しであり遺憾だ。再回答を求める」と発言。しかし給与局長は「現時点で申し上げることはできない。前回のような大幅な差はないと考えている」というあいまいな回答に終始しました。
最後に組合側は「極めて関心の高い事項。われわれの意見を踏まえつつ慎重な対応を求める」と強く要望し、交渉を終えました。
自治労は連休明けに全国の担当者会議を開催し、情勢の共有化を図り今後の対応を協議します。自治労横浜は引き続き、中央の交渉を注視しつつ取り組みを強めていきます。
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