9月13日の人事担当者会議で、「超過勤務時間縮減の徹底強化について」との総務局長通知が各局区に示されました。横浜市役所全体の超過勤務時間は11年度(248万時間)以降4年連続で増加傾向にあり、昨年度(15年度)は280万時間に達しているとのこと。今年度はさらに増加が見込まれる状況です。
総務局としては、職場マネジメントの徹底強化により、前年度実績を下回ることを「必達目標」とし対策を実施する考えです。
具体的には「長時間労働(超勤)=一人前以上に仕事をしている証」という意識を改める、緊急度・優先度の明確化、業務量自体の縮減・廃止、業務分担見直しや平準化による偏りの是正等に取り組むとしています。さらに、管理職による超勤の事前命令(事前確認)を必ず実施します。
また、(1)定時退庁日における超勤、(2)深夜における超勤、(3)休業日における超勤については、災害や選挙、イベント、事件事故等の緊急対応を除き原則禁止とし、事情により実施した場合は「超過勤務実施状況報告書」を総務局労務課へ提出するとしています。
サービス残業を発生させない等、当局に強く申し入れる
労働組合としても、超勤縮減の方向性自体は、ワーク・ライフ・バランス実現のためにも否定するものではありません。ただし、超勤の管理強化をする前に、なぜ超勤が増加しているのか。その原因の分析・解明や、適正な人員配置がなされているのかなどの検証をしっかりと行うべきです。
また災害等緊急対応が必要な業務は、一律に削減することは不可能です。さらに超勤縮減の取り組み強化が「サービス残業」を助長することにでもなれば本末転倒と言わざるを得ません。
自治労横浜としては、適正な人員配置をさらに強く求めるとともに、サービス残業を発生させないことや、休日等に勤務した場合、振替か超勤かは本人の選択によることなど、を申し入れ、必要な折衝・交渉を行っていきます。
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