自治労は、男女平等の課題をより実現していくために通年で取り組みを進めています。特に6月を「男女平等推進月間」と位置づけ、男女平等推進全国統一闘争を進めています。(1)労働者が働きやすい環境づくり、(2)自治体に対する政策要求、(3)自治労における男女平等の取り組み、の三本柱、7項目の獲得目標を掲げ、実現をめざしています。
職場の男女平等を実現するために
自治労横浜は男女平等推進統一闘争委員会を設置し、要求内容を協議し、要求を集約してきました。本日(6月28日)、男女平等社会実現を求める要求書を当局に提出します。
今年の要求項目の特徴点は、男女平等社会を実現するための要求で、女性活躍推進法を市内の事業主・労働者に徹底させること。また女性が犯罪被害者になる事件が多いことから「ストーカー行為等の規制等に関する法律」の施策の着実な履行と環境整備を進めることをあげています。
職場の男女平等を実現するための要求では、(1)男性の育児休業取得者の向上と、「配偶者の出産のための休暇」「男性の育児参加職免」の取得率を100%にすること、(2)仕事と不妊治療の両立について職場での理解を深め、職員が働きやすい環境を整えること、(3)超過勤務が増え続けていることから、勤務時間管理と超過勤務縮減策を取りまとめ、具体的施策をおこなうこと。また新市庁舎設計に対し、妊娠中の職員が休息や補食ができることも含めた、男女休養スペース・更衣室を設置することについても引き続き求めています。
横浜の推進状況
横浜市の男女平等推進の状況を見ると、女性職員比率は新採用職員40〜50%、全職員で35.6%になっています、責任職への登用は、全職員に占める女性の割合を考慮すると進んでいるとは言い切れない状況です。
昨年の職員アンケートでは7割の職員が「ワークライフバランスが取れていると思う」と回答。しかし、超過勤務時間は過去3年間、増加傾向にあります。
男性の育児休業取得率は、8.5%に上昇しましたが目標の13%には届いていません。男性が子どもの出生前後に取得できる職免等の取得は概ね90%。今年の一時金から、1か月以内の育児休業取得者の勤勉手当が改善されました。育休未取得の男性の3人に1人が取得希望を持っており、支援が必要です。自治労横浜は男性も女性も仕事と生活の調和のとれた社会をめざし、取り組みを進めます。
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