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自治労横浜 かわら版
 2016.2.23 No.631
 
1面
 
昇給制度の運用見直しが提案される
 職員Iにも上位昇給付与
 

 2月9日、当局から「昇給制度の運用見直し」提案がされました。現在の昇給制度は07年度に行われた給与制度見直し時に導入されたものです。

 06年度以前は、原則1年経つと1号の昇給で、昇給月も4月・7月・10月・1月と人それぞれバラバラでした。俗に「3短」と言われていた「3か月昇給短縮」が付与されると、前回の昇給から1年ではなく9か月で昇給していくような制度が、国をはじめ各地方自治体で行われていました。

 07年度の見直しでは、それまでの1号を4分割に細分化した給料表となり、昇給月も横浜市の場合、全員が4月(国は1月)に統一されました。昇給は原則1年4号となり、上位の昇給は、6号(基本4号+2号、ただし55歳以上は半分の3号)となっています。

 地方公務員法の改正により、本年4月からはすべての自治体で人事考課制度の導入が義務付けられることとなりました。

永年勤続による上位昇の廃止などマイナス部分も

 今回の見直し提案は、(1)これまで対象外だった職員Iも上位昇給の対象とする(ただし採用1年目は除外、昇給幅は+1号)、(2)経年の人事考課結果を踏まえ上位昇給者を決定(具体的にはS評価2回、A評価4回、B評価8回で上位昇給に該当と基準を明確化)、(3)上位昇給は「全体の30%」とした枠の撤廃、(4)永年勤続(10年・20年・30年)による上位昇給の廃止、(5)下位昇給は国と同様とし、C評価は2号昇給、D評価は昇給なしとする、(6)制度は本年4月から実施とし、新制度による最初の昇給は来年4月1日、といった内容が主となっています。

 自治労横浜としては、今回の「昇給制度に関する運用の一部見直し」提案を、独自要求の解決、嘱託旬間ヤマ場の交渉とともに、この春闘期に取り組む大きな課題と位置づけて折衝・交渉しています。

 提案内容にある、職員Iにも上位昇給を付与することや、上位昇給について総務局で掌握し、所属ごとのバラツキをなくそうとすることについては、これまで自治労横浜が改善を強く求めてきたところであり、一定の評価をすることができます。

 ただし、昇格基準(行政職大卒は6年、高卒は10年で職員IIへ昇格するが、技能職は技能I21年、技能II22年経たないと職員IIに昇格できない)の見直しは行われないままであることや、永年勤続による上位昇給の廃止や、C、Dについて国と同様の扱いとするなどのマイナス部分もあります。

幅広く偏りのないものに

 職員のモチベーション向上のため、上位昇給は「幅広く偏りのないものとする」とした前回の決着内容の徹底が求められます。

 自治労横浜としては制度全体としてどう判断していくか、今後折衝・交渉等で提案内容の疑問点を解明し、職場の意見を踏まえながら慎重に対応していきます。

 
 
2面
 

嘱託旬間 

 嘱託職員の待遇改善要求実現を

  当局要請行動を実施
    2月10日 
 

 自治労横浜は、2月10日、関内駅前第2ビル会議室で嘱託旬間での要求前進、回答促進をはかる当局要請行動を実施しました。19人が参加して嘱託職員が正規職員同様に業務を担っている勤務実態や待遇改善を訴えました。

 要請行動に先立ち、開催された集会で、日下嘱託職員対策委員長は「横浜市役所に働く3千人を超える嘱託職員の労働条件、待遇改善の要求です。当局は報酬額の改善・諸制度整備について、かなり厳しいと言っています。9月に示された回答は、要求と乖離があり、精力的に押し上げていきたい。来年度、正規職員の基本給を引き下げるといった状況がありますが、嘱託職員には波及させないように訴えていきましょう」と提起しました。

 代表して5人が要求の前進を訴えました。

 管理員支部からは、「嘱託職員退職者優待制度の確実な実施」、教育支部からは「学校用務員は、一年更新で5年しか働けない。雇用の安定と昇給制度を」。

 保育園の調理業務の嘱託組合員から「従来、嘱託は正規の補助だったが、今はほぼ同一業務。同一労働同一賃金の原則で賃金引上げを」。

 区役所からは「嘱託職員が頑張って職場支えている。労働条件の向上を」。

 当局からは「今年度、地域手当は上がりましたが、給与制度の総合的見直しで、特に職員高齢層を中心に大幅な給料表の引き下げを行った状況です。本市の財政状況は、収支不足が見込まれています。民間の実質賃金はあまり上がっていない、むしろ下がっている厳しい状況です。引き続き、自治労横浜の皆様と話し合っていきたい」とのコメントが述べられました。

 これを受け、日下対策委員長が「格差是正のため、抜本的な報酬の引き上げ・中長期雇用に対する昇給制度を求めます。関係各課への働きかけと回答の精査をお願いする」と迫りました。最後に石立議長の団結ガンバロウで、26日の最終山場に向けた意思統一を図りました。

 
 
パソコン、スマホで健診結果チェック
  今月から2013、14年度分が閲覧可能に
 

 横浜市職員共済組合では、昨年10月から、健康管理プログラムとして「Qpio」(クピオ)を導入しています。「クピオ」ではパソコンやスマートフォンを利用し、日々の行動記録をつけたりすることができます。

 健康管理のために、毎年の健康診断結果を保存している人も多いと思います。今月から、この「クピオ」を使って自分の健康診断結果が閲覧(2013、2014年度分)可能となりました。今後、検診結果が蓄積されていくとのことです。

 ログインに必要なID・パスワードは、昨年10月に職場を通じて送付した圧着はがきに記載されています。紛失した方は「クピオ」の画面からも、再発行等が可能です。

 
   
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