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自治労横浜退職者会
自治労横浜 女性部ニュース
 vol.151 2013.10.24
 
◆1〜2面
 
県本部女性部主催講演会
「フクシマの今・私たちのこれから」
  講師 武藤類子さん
 
 9月27日(土)自治労横浜会館において、神奈川県本部女性部主催「フクシマの今・私たちのこれから」と題した武藤類子さんの講演会が行われました。講師の武藤類子さんは福島県三春町在住、原発の廃炉を目指した「ハイロアクション」の活動や「福島原発告訴団」の団長として活躍されています。講演会は県本部女性部副部長山木さん(自治労横浜)の司会で、県本部女性部部長萩原さんの挨拶の後、映像を見ながら福島の状況についてお話がありました。
 

高い放射線量 ホットスポット

 立ち入り禁止区域のそばでは現在でも103μSv/hあること、モニタリングポストのある場所は、土を入れ替え鉄板を敷いているため線量が低いこと、坂道下の草むらは65μSv/hあり、ホットスポットとして放射線量の高い場所は居住地域でもまだまだ身近にあります。

鮫川村焼却炉

 福島県鮫川村に、放射性物質に汚染された草木や稲ワラなどの農業資材を焼却して減容化する実験施設が作られましたが、本稼働からわずか9日で事故を起こして止まっています。この地域は現在農業が行える地域ですが、焼却炉から出る排気であらたに放射能被害を受ける危険性があります。また稼働を前に地権者の一人が「同意文書を偽造された」として訴えを起こしています。

除染作業

 除染には莫大なお金が投入され、大手ゼネコンに仕事は発注されていますが、現場で働いている人は原発事故で農業や林業、酪農など仕事や住む場所を奪われた福島の人達です。緑豊かだった土地が、庭の草木が切られ土も入れ替えられたため、殺風景になりました。また取り除かれた土などは保管場所がなく家の周りに山積みにされ放置されたままです。国はこれらの廃棄物をできるだけ市町村において焼却し高濃度焼却灰を埋め立てようとしており、第二の原発事故と呼ばれる再汚染をもたらそうとしています。

高濃度汚染水

 福島原発の地盤は砂のような土壌のため、タンクなどから漏れている汚染水は地下水にまで入り込み、海にも流れ込んでいます。オリンピック招致での安倍首相の「フクシマをコントロールしている」という言葉に福島県民は驚きあきれました。

福島原発告訴団

 12年11月には「福島原発告訴団」14,716人が福島原発事故の責任を国と東電側に求めて福島地裁に告訴・告発を行いました。これに対し9月9日日本中が2020年東京五輪・パラリンピック開催決定に沸く中で、東京地検は「却下」を言い渡しました。不起訴の理由は、津波の可能性を予見することはできなかった。ということです。津波は予測できなくても津波対策はできたはずです。汚染水の対策もなされませんでした。これでも罪は問えないのでしょうか。

里山喫茶「燦(きらら)」

 養護学校に勤めながら山の土地を開墾し、50歳で退職した時に山の中で小さな喫茶店「燦」を始めました。そこは自然の美しさに満ちていました。春の花々、山菜、山鳥の羽音や鳴き声、きれいな色の虫たち、ドングリを使って調理をするなど四季折々の美しさの中で16年間暮らしていましたが、事故後暖房や煮炊きのための薪は9,000ベクレルとなり、もう戻る事はできません。

最後に

 原発は犠牲の上に建つと思っていましたが、事故が起こって改めて見せつけられました。原子力発電をやめるためには、一人一人が変わっていくことが必要。気がつく人が足元から原発の怖ろしさを語り広げていく。人間は地中にある核を掘り出し、更に使用済み核燃料がたくさんあります。多くの自然が汚染されてしまいました。後始末をどうするか。未来へ向けて風化させようとする力に抗い、声を上げ事実を訴え続け、真の復興を求めていきます。

 
感想 「これから私たちにできる事」
 

 武藤さんは柔らかな服に身を包み、外見からは告訴団団長という肩書を持つ女性には見えません。話す言葉からも福島を想う優しさがあふれていました。福島の今の状況は2年半経った今もまだまだ放射能の被害が続いています。関東で使う電気を作り続けてきた福島原発の核のゴミ(放射能)で被害を受けたフクシマのために私たちができる事は何でしょうか。アベノミクスによる円高もあり、火力発電はコスト高という宣伝もされていますが、そもそも安価な電力などないのです。震災から2年半たち省エネはすっかり忘れ去られています。フクシマ復興のために私たちができる事は、無駄に電気を使わない生活を考える、放射能1ベクレル以下を目指して努力している福島の農家の有機農業の野菜を買う、など方法は様々あると思います。それぞれができる事を1歩ずつ進めて行くことが大切だと感じました。

 
◆2面
 
自治労大都市共闘2013
青年・女性運動推進交流集会
 

 9月14日〜15日札幌TKPカンファレンスにて自治労大都市教頭2013青年・女性運動推進交流集会が開催されました。はじめに来賓として札幌市職吉田委員長より「非正規の恵まれない労働条件の人たちをどう改善できるかがこれからの重要な取組となる。良い仕事するには良い労働条件必要。」次に自治労青年部長佐々木さん(宮城県本部)「7.8%の給与削減でも青年部の強い取り組みで勝ち取ることができた。本気で取り組めば勝ち取れる。」と挨拶がありました。

 
分科会報告

第1分科会 「組合入門」「組合ってなぜ必要なのか」「組合って一体、何をすればいいのか」ユース層が組合活動に興味を持つための疑問に、若いながらも役員経験のある先輩から組合活動の意義について答えました。先輩からの助言は「組合役員を担うと、活動を続ける事がつらいと感じる事もあるが、人との交流から得る事も多く、充実感を得られる。」と頼もしい助言がありました。

第2分科会 「防災」東日本大震災以降、防災から減災へと対策が変わろうとしています。福島県本部今野泰書記長を講師に迎え、東日本大震災発生時の福島の現状と直面した問題、現在の様子について報告していただいたうえで、自治体職員・コミュニティ・地域住民からの視点で起こりうるリスクにどう対応するかをグループワークで考えました。

第3分科会 「公契約条例と労働組合の役割」ワーキングプアをこれ以上増やさないために、非正規職員の処遇改善を含めた公契約条例についての理解を深めるとともに、未制定自治体における条例制定にあたり、取組むべき役割を討論し認識しました。

第4分科会 フィールドワーク「新篠津村(しんしのつむら)」札幌中心部から約40kmにある「新篠津村」を訪ね、北海道ならではの地域事情、政令都市とはあらゆるものが大きく異なる「村」の現状・課題などを、現地で現場の職員から見聞きし、大都市との違いを学びました。

 

特別講演

 厚谷 司 夕張市議会議員・前自治労夕張市職労執行委員長

 「夕張市は通産省=経産省の進める国策としての日本のエネルギー生産を支え、ある時期には「繁栄」を謳歌したとしても、その後の大事故と閉鎖・エネルギー企業撤退により、住民も去り、地域社会は疲弊し、自治体は財政的にも困窮に向かう姿は、より深刻な慨視感を持って、再現されつつある。」職員が今でも希望退職していく。理由は職員が足りないので仕事がきつい、けれども給料が安い。という厳しい労働環境にあるという報告でした。

 
 

★女性の年齢層も若い方が多く、男女ともに元気いっぱいの集会でした。

 
   
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