9月27日女性部支部代表者会議と一緒にミニ学習会を行いました。
講師は女性部書記長のMさんです。Mさんはチェルノブイリ原発事故が起きた35年前から原発に反対する運動を続けてきました。その経験を生かしたわかりやすい講義をしていただきました。
原発の仕組みは
原発は核分裂エネルギーを使ってお湯を沸かし、その蒸気でタービンを回して電気を作っています。お湯を沸かすだけならばガスや石油を使った火力発電の方がずっとコンパクトで効率的です。原発では、原爆と同じ核分裂反応を利用しているので、放射能のごみ「死の灰」が原子炉の中にたまっていきます。その量は一日で広島原爆の4発分、全国の原発では今までに120万発分も!!
放射能汚染の実態は?
3月11日地震と津波で福島第一原発が原子炉の冷却ができなくなった時、政府は危険範囲を予測して住民を避難させることも、正確な情報を国民に伝えることさえしていませんでした。3月の爆発で撒き散らした死の灰はセシウム137だけで広島原爆の168個分だと8月26日にやっと原子力安全保安院が発表しました。
神奈川は福島や北関東に比べて、汚染レベルは低いですが、足柄茶のセシウムが暫定基準値を超えたことや、横浜市の下水道汚泥やごみの焼却灰からセシウムが検出されていることからも神奈川でも放射能汚染が広がっています。側溝の汚泥などマイクロスポットも見つかっています。
放射能による被ばく
空気中にばらまかれた放射能によって被ばくする外部被ばくと放射能を含む食品を摂取したことで影響を受ける内部被ばくがあります。どの食品をどれくらい食べてよいのか?
的確な情報がない中で不安を抱えている人も多い。食品の暫定基準値はセシウムで500ベクレルというのは数値が高すぎます。消費者にわかりやすい表示が一日も早く実施されるよう本部を通じて求めていきます。
学習会を聞いて
講義の後の意見交換では、脱原発といった時、代替エネルギーにどのようなものを使うかを具体的に提案していく必要があるとの意見も出ました。私たちの身近なところから、電気依存を減らし、小規模でも発電することが重要です。今まで漠然とした不安しか感じていませんでしたが、放射能の寿命が長いことを知り、もっと具体的な取り組みが必要との意見も出ました。
横浜の空間放射線測定値は地上から23m(環境科学研究所の屋上)で測定しているので、数値が低いというからくりを聞き二度ビックリ。今だからこそ電気に依存している私たちの暮らしを見直し、脱原発社会をつくっていきたいものです。
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