「全体では、40食くらいですが、主食を、ご飯・軟食・全粥・前粥をフードカッターにかけたもの・さらに裏ごしの5種に、おかずを、常食・軟食・荒刻み・刻み(荒刻みを細かく)・ミキサー(状態により1・2・3の3段階)・裏ごし・の8形態の組み合わせで各個人の状況に応じた食事を提供しています。
主食がパンの時はさらに、スティック状・大パン粥・大パン粥をフードカッター荒く・細かくの2種・さらにミキサー・ミキサー+牛乳・さらに裏ごしの7種の組み合わせとなります。」
「ダシは化学調味料を使用せず、かつお節、昆布できちんととります。中華風スープもとんこつでとっています」
「調理したものを全て一緒にミキサーにかけると、味が混ざり、せっかくの味が台無しですから、食材ごとに…例えば、トッピングの人参やほうれん草とか、サラダのキュウリやコーンとかも全て別々にミキサーにかけて、盛付けも常食同様に彩りよくしています。料理によって、いったん一緒に煮たものを別々に取り出してミキサーにかける場合もあります。」
「汁物には増粘剤をなるべく使わないようにしています。例えば、スープなどを春雨で煮込み、それをフードカッターでドロドロにし、さらに裏ごします。これは利用者からとても美味しいと喜ばれています」
※補足=飲込みに障害があると、水分が誤嚥しやすく、生命の危険を伴うためトロミをつけるが、増粘剤は食味が悪くにおいもある。
「子供たちが楽しみにしていると思うとやりがいがあります。どうやったら障害があっても食べやすくなるか、栄養士さんと一緒に考えます。宿泊学習で、作業手順を先生に伝授し、子供たちが外食をすることもできました。」