自治労は全国統一闘争として、毎年6月に男女平等を推進する取り組みを進めています。自治労横浜は6月23日、「男女平等社会実現を求める要求書」を当局に提出しました。
今年、4月から次世代育成支援対策推進法が10年に延長、子ども・子育て支援制度が新しくスタートしました。まず、延長になった次世代育成支援対策推進法では、(1)非正規雇用の労働者も正規と同様取り組みの対象であること、また、(2)働き方の見直しに資する取り組みを進めることが重要である旨を盛り込む、とし具体的には、所定外労働の削減、年次有給休暇の取得促進、男性の育児休業の拡大を掲げています。
男性の育児参加への取り組みを推進
横浜市職員で13年度の男性の育休取得者は35人。全体の取得者の9.6%になりました。しかし取得期間でみると、比較的長期な女性に対し、6カ月以下30人、1年間以上は0人となっています。男性の育休取得が進んだとはいえ、まだまだ乳幼児期の子育ては圧倒的に女性が担っていることが分かります。男性の育休取得は件数だけではなく期間も拡大していくことが課題です。
また1年以上の新規育児休業者は13年度に176人(すべて女性)いました。これに対し長期休業代替の正規職員の配置は50人(10年度から制度開始)です。長く育休を取得しようと思っても「同僚に迷惑をかける」「代わりの人がいない」と、取得しにくい状況です。特にローテーション職場、少数職場では深刻です。引き続き使いやすい制度となるよう求めていきます。
ワーク・ライフ・バランスの推進
日本人の労働時間は世界の中でも長く、過労死・過労自殺者も問題です。横浜市職員では月40時間以上の超過勤務実施者が多い月で約2千人、月平均でも約1,360人に上ります。年代では30代と40代が多くなっています。これでは精神的にも肉体的にも過労の状態です。健康で働き続けるためには、労働時間を短縮し、仕事以外にも充実した時間が持てるようにすることが大切です。超過勤務削減に向けた具体的な取り組みを求めていきます。
今回は新たに普通退職者数についても調べました。男女ともに25歳から35歳の普通退職者が多く、就職してから10年程の間に退職している人がいることがわかりました。この年代は月40時間以上超勤をしている職員が多い年代でもあります。
定年まで働き続けることができるよう、ワーク・ライフ・バランスのとれた職場環境づくりに取り組んでいきます。
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