人事院は8月7日、国家公務員の月例給を1,090円(0.27%)引き上げ、一時金を0.15月引上げ、年間で4.10月とするよう勧告しました。
「給与制度の総合的見直し」は自治労、公務員連絡会の反対を押し切り、勧告を強行しました。俸給表の平均2%(0〜4%)引き下げと地域手当への配分などを、2015年4月から実施するよう勧告しました。
昨年、人事院が「給与制度の総合的見直し」を報告して以来、自治労・公務員連絡会は、撤回を強く求めてきました。人勧期には、民間春闘結果を踏まえた賃上げと、「総合的見直し」の一方的な勧告をさせないよう、交渉や中央行動など、取り組みを強めてきました。
7年ぶりの引き上げ勧告
月例給、一時金の引き上げ勧告は、07年以来7年ぶりのもの。消費税増税や物価上昇を考慮すれば、十分とは言えないもの、ぎりぎりの到達点です。
一方、「給与制度の総合的見直し」は地域間・職種間の格差を拡大し、職員のモチベーションを低下させ、地域経済に悪影響を及ぼすものです。自治労・公務員連絡は、拙速な勧告は行わないよう、強く求めてきました。人事院の強引な勧告に、強く抗議します。
自治労・公務員連絡会の交渉で当初案から押し戻す
人事院の当初案から(1)行(一)表で当初2ポイント台半ばとされていた引き下げ幅を2ポイントに圧縮させ、1級及び2級の初任給層の水準維持、(2)技能労務職員については行(一)表を下回る引き下げにとどめさせた、(3)期限付きではあるが、現給保障の措置、(4)寒冷地手当の基準維持と経過措置、の獲得は、粘り強い交渉と取り組みの成果です。
確定闘争に全力
今後は勧告の取り扱いが焦点となります。自治労・公務員連絡会は、俸給表、一時金の14年4月分からの引き上げ、早期の差額精算を求めていきます。また「給与制度の総合的見直し」の実施見送りを求めていきます。
自治労横浜は、市労連に結集し、横浜市人事委員会への対策を強めます。賃金・一時金の引き上げと、「給与制度のの総合的見直し」に関する勧告・実施をさせないことを重点課題に取り組みます。
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