11年3月の東日本大震災・福島原発事故から3年。いまだに14万人以上の方々が困難な避難生活を強いられています。一方、自民党・安倍政権は、原発再稼働、原発輸出を企てています。世論を無視する安倍政権を許さず、ふたたび脱原発の声を、行動を広げていこうと、3月15日に東京・日比谷野外音楽堂に市民、労働組合など5千5百人が集まり「フクシマを忘れない!さようなら原発3・15脱原発集会」が開かれました。
最初に、ハイロアクション福島の武藤類子さんが「原発が収束しない不安の中、人々はものも言わなくなっている。この福島を置き去りにすれば人権侵害はどこでも起きる。怒りの火薬を湿らせてはならない」と訴えました。
呼びかけ人の作家の大江健三郎さんは「安倍首相は鹿児島の川内原発の再稼働をしようとしている。その責任をどうとるのだろうか。私たちは人間らしい人生を全うするために責任を持って生きなければならない」と脱原発を呼び掛けました。また、澤地久枝さん(作家)も「3年間、福島を見殺しにしてきた。福島を救えないで、東京オリンピックを開くことはできない。原発を止める国際的な声明を出す時だ」と述べました。
3月8日に郡山市などで開かれた「原発のない福島を!県民大集会」後、福島から関東・東海の各県を結んだ「フクシマ連帯キャラバン行動」が行われ、到着したキャラバン隊に大きな声援が上がりました。
最後に呼びかけ人の鎌田慧さんが「この間、5人の首相が原発を止めようと言っている。これは私たちの運動の成果。川内原発再稼働の動きがある。国会前で大行動をしよう」と呼び掛けて集会を終えました。
その後、参加者は東京電力本店前を通り、銀座・東京駅までのデモ行進を行い、「原発をなくせ!」「再稼働を許すな!」などと力強くアピールをしました。
|