来年度の再任用職員の勤務条件について、8月の人事院報告は「公的年金が全く支給されない民間再雇用者の給与の実態を把握した上で、再任用職員の職務や働き方等の実態等を踏まえ検討」と来年度に先送りしてしまいました。
これを受け、10月7日の横浜市人事委員会報告でも、来年度からのフルタイム再任用職員の賃金水準、諸手当の見直しについては、国や他都市の勧告・報告同様、来年度あらためて民間調査を実施し、検討するとの言及に留まってしまいました。
来年度の新規再任用職員から、最初の1年間、年金が支給されないにも関わらず、年金受給を前提として設計された現行の再任用給与が適用されることは大きな問題です。
市労連は当局に「再任用制度に関する要求書」を提出し、交渉を進めてきました。10月23日の市労連交渉で当局回答が示されました。給与水準について「国が2014年の職種別民間給与実態調査で公的年金が全く支給されない再雇用者の給与を具体的に実態把握した上で検討を進めるとしていることから、本市においてもこれらを踏まえながら検討してまいりたい」との回答であり、国の考え方から一歩も踏み出していません。
市労連として、はなはだ不満の残るものの最終回答と受け止め、現時点での一定の区切りとしました。来年度再任用職員は、最初の1年はフルタイム勤務ですが、年金受給を前提とした現行制度のフルタイム再任用の賃金水準となります。今後、来年度の勧告に向け、諸手当、賃金の改定をめざして取り組みを強めていきます。
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