毎年6月に全国の仲間と共に取り組む、自治労男女平等産別統一闘争。今年も6月4日に「男女平等社会実現を求める要求書」を提出しました。今年の重点は以下の3点。
一点目は男女平等地域社会を実現するための要求として「人口における高齢世代の比率が増大している近年において、少子化の問題を女性や家庭だけの課題と捉えず、これからの社会保障や経済活性化に関わる社会全体の課題として取り組むため、周知・啓発すること」。家庭や仕事に関する人生の選択肢は、自由に様々な形があります。しかしこのまま人口が減少し続けると、経済や社会保障を支える世代が減少し、支えられる世代の人口とのバランスが崩れてしまいます。子育てを全体で支え合う社会作りを求めていきます。
二点目は職場の男女平等を実現するための要求として「長期休業代替職員を育児休業・メンタル不調による休職者など全ての休職者に対応し、業務に支障のないよう、必要な人員の確保に努めること」。育児や介護を手助けする制度が揃っていても、人員不足では同僚への仕事のしわ寄せに遠慮してしまいます。特に少人数職場では、育休等が取得しにくくなっています。また、仲間同士が気づかう余裕もなくなり、悩みを持ち続ける同僚の変化に気付くことができません。充実した人員の確保を求めていきます。
三点目は「健康で働き続けるために、がん検診を年齢指定による事業主の定期健康診とすること」。今年行った「男女平等産別統一闘争に向けたアンケート」結果では、職免でがん検診を受けている人の2倍もの人が、年休を使い自費で検診を受けていることがわかりました。定期健康診断ではさまざまな種類のがんを見つけ出す事は難しい状況です。健康診断を受けながらも、現職で亡くなる方がいるのでは、健康診断の役割が薄くなってしまいます。健康で働き続けるために、充実したがん検診制度を求めていきます。
豊かな社会の実現をめざし、働きやすい職場環境を求め、男女がともに健康でイキイキと働き続けることができる社会をめざして、交渉を進め労働条件の改善を求めていきます。
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