総務省は地方交付税を減額して、地方公務員の給与減額を強制しようとしています。この手法に、全国市長会をはじめとする六団体も反対の旨を再三にわたって発信しています。
総務省の具体的な考え方は、「国家公務員の給与減額支給措置に準じた」ものとして、この横浜では具体的な数値として、ラスパイレス指数(112)から国家公務員の減額措置がないと仮定した指数(103.5)を減じるというものです。つまり、私たちの賃金を8.5ポイント引き下げるというものです。また、一時金については一律▲9.77%、管理職手当▲10%というものです。しかも、7月から実施するように、条例改正を求めています。到底、容認することはできません。
主な問題点は次の通り。
(1)政府予算は、一方的に地方公共団体に給与削減を押しつけるために、地方自治体固有の地方交付税をその手段としている。
(2)地方公務員の給与・労働条件は、人事委員会勧告制度を基本としつつ、労使の協議・合意のもとで決定しており、ラスパイレス指数をもって一律に給与削減を押しつけることは、労使自治への不当な介入である。
(3)各地方自治体と同様に、横浜市は厳しい財政状況から、長年にわたって厳しい定数削減や手当など削減を行ってきており、長年の努力を無視するものである。
(4)安倍政権は、デフレ脱却を強く訴えているが、地方公務員の給与削減は、民間給与や地域経済に対して大きなマイナスの影響を与え、政権目標とまったく矛盾するものである。
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