1月31日、横浜市13年度(平成25年度)予算案が発表されました。国の緊急経済対策に伴う大規模な補正予算案を受け、13年度当初予算と12年度2月補正予算を一体編成しており、一般会計は前年度当初比1.8%増の1兆4,353億円で、実質的に3年連続のプラス編成となっています。
歳入では、市税は、年少扶養控除の廃止などの税制改正で、個人市民税0.9%増、厳しい経済環境を受け法人市民税は0.3%減となっています。
歳出について、人件費は、職員の定数削減や給与改定などにより0.7%減、扶助費では、保育所基本運営費や障害者居宅介護事業、生活保護費の増などにより4.4%増、公債費では、12年度2月補正予算に一部前倒しし1.6%減、行政運営費では、中小企業制度融資事業の預託方法を一部見直し4.2%減となっています。さらに、市民利用施設や道路・公園などの整備や維持修繕に必要な施設等整備費については、国に緊急経済対策の一環として補正予算が編成されたことを踏まえ12.8%の増となり、13年度に予定していた道路の整備や市立学校の耐震対策などを12年度2月補正予算で実施するという、いわば政権交代による公共事業重視の流れを反映した編成となっており、今予算案の特徴とも言えます。
予算を組むにあたっては、(1)市民の生命と暮らしを守る(防災・減災、福祉、医療)、(2)未来を拓く、子どもを育む(子育て、教育)、(3)横浜の魅力で飛躍する(経済、文化、女性)、(4)次世代に向けて再生する(まちづくり)の4つのポイントを重視しています。安全→安心→活力→再生→…といった「正のスパイラル」を市民が実感できるかどうかが、中期4か年計画最終年度「総仕上げの年」の林市政を評価する重要なファクターとなってきます。
林市長が就任当初から力を注ぐ待機児童対策は「13年4月にゼロとなる見込み」としています。自治労横浜は、単に数字だけを取り上げるのではなく、継続性やその他多様な保育ニーズへの対応等、中身の充実についても検証していきます。
また、防災対策や特別自治市の分野に関しては、職場アンケート等による要望や横浜自治研センターと研究会を開くなど、幅広く意見を集約し横浜市政へ職員・市民の声を反映させる取り組みを進めていきます。
|