人事院は8月8日、内閣と国会に(1)国家公務員の月例給及び一時金は据え置く、(2)2013年1月から55歳を超える職員について標準の成績では昇給しない、とする給与法改正勧告と、昇格制度の見直しの報告を行いました。
自治労は高齢層職員の給与が給与改定・臨時特例法で減額されている中での、高齢層職員の給与引き下げ強行に、強く抗議しました。
今後、(1)自治体への国家公務員の給与減額の波及阻止、(2)06給与構造改革での現給保障の継続、(3)退職手当制度見直しでの十分な経過措置の確保、(4)共済年金職域部分廃止後の新たな制度の実現、(5)雇用と年金の接続を基本とした段階的定年延長の実現、に向けて総務省、人事委員会、自治体交渉を強化していきます。
来年1月から一方的な引き下げ
自治労・公務員連絡会は、(1)国家公務員の給与については「国家公務員の給与の改定及び臨時特例に関する法律」を踏まえて対処すること、(2)50歳台職員の昇給、昇格のあり方の検討については、十分な交渉・協議を行い、合意に基づいて進めること、を基本に交渉を進めてきました。
今回の勧告と報告は、臨時特例法で減額されている中で、自治労・公務員連絡会との十分な交渉・協議を行わず、来年1月から、拙速に、一方的に高齢者層の給与引き下げを強行しようとするものです。
臨時特例法踏まえた対応を求める
今後は勧告・報告内容の取扱いが焦点になります。昇給抑制には給与法改正が、昇格制度見直しには人事院規則の改正が必要であることから、政府・人事院に臨時特例法で給与減額が行われていることを踏まえ、対応するよう求めていきます。
自治労横浜は、国家公務員給与減額の影響を受けないよう、また、退職手当についても水準維持・確保を基本に12賃金確定闘争の取り組みを強めていきます。
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