人事院は9月30日、国家公務員の月例給のマイナス勧告をしました。月例給を平均899円0.23%引き下げ、一時金3.95月は据え置くとの勧告。そして自治労・公務員連絡会が強く反対した「2006給与構造改革時の現給保障」について2段階での廃止を一方的に勧告しました。さらに俸給表の一部マイナス改定を行うとしています。
また、「国家公務員制度改革に関する報告」と「定年を段階的に65歳に引き上げるための国家公務員法等の意見に関する申出」を行いました。
自治労・公務員連絡会は、5月の労使合意を無視する形で給与勧告を行ったことに強く抗議しました。
「現給保障」廃止に抗議
「2006給与構造改革時の現給保障」について、交渉で(1)12年度の減額上限を1万円とする、(2)段階的定年延長の中で、特例定年延長者の給与の取り扱いを段階的に行う、との見直しを行わせることができたものの、廃止そのものへの強い反対にも関わらず勧告したことに強く抗議しました。
今後、自治労・公務員連絡会は「臨時特例法案」が国会に提出されていることから、人事院勧告に基づく給与改定を実施させないことを政府に求めていきます。特例法案に遅れることなく公務員改革関連四法案を成立させることをめざしていきます。
地方への波及を許さない
横浜市人事委員会勧告は10月下旬と予想されます。自治労横浜は賃金確定闘争を月例給維持と一時金支給月数確保を基本に「国家公務員給与削減の地方公務員に対する波及阻止」「現給保障の廃止反対」の取り組みを強化します。併せて定年延長については給与水準や定年延長困難職場の問題等、様々な課題が山積していますが、国家公務員に遅れることなく実施させるよう市労連の中心で全力で取り組みます。
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