今月から本庁職場を中心にランチシフトが始まりました。これは、東日本大震災に伴う夏の電力不足対策の一つとして実施するもの。電力需給が一時的に少なくなる12時から13時に業務を行い、昼休みを13時から14時の間に変更することで電力ピークの分散を図るとしています。
関内周辺職場では市民局市民相談室、経済局金融課相談認定係、こども青少年局こども家庭課手当給付係、教育委員会学校ポストなど一部を除き、ほぼ全局でランチシフトが実施されています。一方、区役所などでは中区、磯子区、緑区の一部以外は従来通り(昼休みは12時〜13時)の対応となっています。
8月から区役所の受付は17時まで
さらに区役所では、8月から9月まで区役所窓口の受付終了時刻を現行の17時15分から17時に変更します。(10月以降については、実施状況を見て検討とのこと)
また、市内の市民利用施設(地区センター、コミュニティハウスなど)は7〜9月の期間、輪番休館とするところも多くあります。
6月22日に行われた、午後1時から3時までの使用電力のピークカットを試みる「節電チャレンジ」の結果では、13.40%の削減が報告されています。
総務省は平日閉庁に消極的
他都市では平日閉庁の動きもあります。海老名市では水曜の午後を閉庁、土曜午前開庁としました。ただし地方自治法が規定する休日は土日祝日と年末年始に限られているため、海老名市では「市長が別に定める」市長告示を利用しています。同様に平日閉庁を実施した奈良県生駒市では、地方自治法をクリアするため、職員が一斉に夏期休暇を取る対応。総務省は地方自治法の改正は困難との見解を示し「市町村の仕事は国やほかの自治体とのつながりが深く、休日がバラバラになると混乱が生じる。何とか工夫して節電してほしい」(7月19日神奈川新聞)と平日閉庁に消極的です。
脱原発を視野に入れた、節電対策を!
節電は重要な課題です。ただし、どうすれば合理的で効果的な節電ができるのかについては手探りの部分も多く見られます。執務環境の温度設定や照度については労働安全衛生上クリアしなければならない基準があり、行き過ぎた節電は法に抵触する可能性があります。また、エレベーターの稼動状況もビルによってまちまち。震災前と変わらないところ、稼動は減らしても出退勤時・昼休みは増やしているところ、本庁舎のように海側・山側常時3台中1台しか動いてないところなど対応が分かれています。このエレベーターの運転停止についても「乗り逃すと5分待たなければならない。山手線より本数が少ない」など笑うに笑えないブラック・ジョークも聞かれます。
大規模停電を引き起こさないために何ができるのか。電力ピーク時にどう効果的に節電するのか。脱原発を視野に入れながら、無理なく長続きできる節電にチャレンジしていくためにも、今回のランチシフトなどの効果を多角的に検証していく必要があるのではないでしょうか。
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