ウサギのことわざの大半はウサギ狩りから思いついたもので、人間とウサギの関係が、ペットではなく獲物としてとらえていた時間の長いことをうかがわせます。
「脱兎(だっと)のごとし」逃げるウサギのすばやさをいったもの。原文は中国の古い戦術書『孫子』。
「二兎を追うものは一兎を(も)得ず」二羽のウサギを追うと必ず左右に分かれ、しかもジグザグに走るので、結局一羽も手に入れられない。
「兎の登り坂」ウサギは前足が短く、後足が長いので、平地を走るより斜面を駆け上がる方が得意で「水を得た魚」と同じ意味。