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自治労横浜 かわら版
2010.4.13 No.505
 
1面
 
一般職員・専任職の配転、昨年と同様の規模
 本人希望尊重、職場の中核職員育てる制度求める
 
 一般職員・専任職等の配転が明日14日に行われます。今年度の配転は約1千五百人余で、昨年と同規模。現行の配転制度は前市政下の04年度〜05年度に各職種全般にわたって「見直し」されたものです。「希望配転制度」が崩され、配転サイクルが短くなりました。
 自治労横浜にも配転に関する相談が多く寄せられています。「育児・介護等ワークライフバランスに関わる事情を詳しく記入、面談の時も十分に説明したのに考慮されていない」「現職に留まりたかったのに配転となった」等々、どれも切実な訴えです。
 
短すぎる配転サイクルはベテラン職員を育てない
 配転は重大な労働条件の変更です。自治労横浜は昨年12月、「配転制度見直し」を強く当局に申し入れました。ポイントは2つ。1点目は「職場の中核を担う人材を育てること」。現行の配転制度は、職員の異動サイクルが短く、職場の中核を担う職員が育ちにくい状況にあります。職場の中核を担う役割を経験することは、職場にとって有意義であるばかりでなく、本人のキャリアアップにもつながります。異動年限を延長し、一律的に年限で配転させるのではなく、業務執行体制等を考慮し柔軟に対応できる見直しを求めています。
本人希望をきちんと尊重するよう強く求める
 2点目は「本人希望を尊重すること」。まず、ワークライフ・バランスや子育て、介護等の観点から、配転に際しては十分に職員の意向を確認し、尊重できる配転制度が必要です。また、職員のモチベーション向上の意味からも、現職を希望したのに配転に、また配転を希望したのに残留となることは、本人の仕事に対するモチベーションの著しい低下を招きます。本人の納得は、配転制度の根幹をなすものです。職員のモチベーション向上のためにも、本人希望が十分尊重できる配転制度が求められます。
 
 
子ども手当、公務員は勤務先で支給
 
 中学3年生までに支給される子ども手当。公務員の場合は、住所地の自治体ではなく勤務先から支給されます。これまで児童手当を受けていた方は自動継続されますが、新中2、中3生がいる方などは、庶務事務システムを通しての申請が必要となります。6月支給のための申請期限は今日13日。お忘れなく!
 
1 制度概要
  児童手当 子ども手当
制度 平成22年3月まで 平成22年4月から平成23年3月まで
対象年齢 小学校修了前まで
(12歳到達後最初の3月31日まで)
中学校修了前まで
(15歳到達後最初の3月31日まで)
対象児童
手当月額
(1人)
  第1・2子
 10,000円(3歳未満)
  5,000円(3歳以上)
第3子以降
 10,000円
  
13,000(一律)
所得制限 あり なし
 
2 申請時期及び子ども手当支払い時期

(1)4月13日までに申請 → 6月給与で支給

(2)4月14日から8月13日までに申請 → 10月給与で支給

(3)8月14日から9月30日までに申請 → 2月給与で支給

※今まで未申請のために児童手当を受給していなかった職員や子ども手当の新規対象者については、経過措置として、申請猶予期間が設けられており、2010年9月30日までに申請すれば、4月分から遡って認定・支給されます。

 
 
 
2面
 
新年度、暫定配置
 自治労横浜各支部の要求が一定実現
 
 7日、配転内示と同時に、今年度の「暫定配置」が示されました。「暫定配置」とは、新採用者数、退職者数等を差し引きした実人員と、労使合意した職員定数との差を業務繁忙等の職場に定数外として配置するものです。
 自治労横浜は先月「恒常的な業務繁忙、人員減で職場ローテーションが回らない、育休等の長期休業者が多数いる」など切実な要求を抱えている職場に暫定配置するよう、各支部代表が人事当局に要請しました。その結果、今年度は長期休業者欠員代替配置と合わせて、昨年度と同規模の暫定配置が行なわれました。
 また、想定以上の採用辞退や普通退職で、欠員が生じるのではと危ぶまれていた社会福祉職、土木職等も定数を確保し、暫定配置を実現することができました。
 
  2010年度 2009年度
暫定 長休代替 暫定
事務 165 39 204 197
社会福祉 32 - 32 43
司書 4 - 4 2
技術 57 6 53 64
医療技術 36 - 36 46
294 45 339 352
 長期休業代替は上記のほかに保育士1、技能4の計50
 
 
林市政の方向性を支持し、
 労働組合の役割を果たす
〈現場主義とは何か〉
 
 4月3日の新聞に林市長が市立学校の校長会で講演したことが掲載されていた。少し長くなるが朝日新聞から引用したい。「林市長が校長会に出席するのは初めて。市教委では不祥事が続発し、この1年間で9人の教員がわいせつなどで懲戒処分になっている。市長は車を売り歩いた営業職時代の思い出を引き合いに出しながら、『情報化が進んだ現代に通じるのかわからないが、メールは味気ない。面と向かって気持ちを分かってもらうことが大切。校長は泥臭い職場。部下と無駄話をいっぱいしてほしい。先生を元気にして』と訴えた。講演は予定時間を5分オーバーし、45分続いた」とある。この通りだとすれば、これこそ林市政の核心を簡潔に表現したものと言えると思う。
 市政にとって、またそれを担う組織にとって何が一番大事か、見事に言い当てている。誰だってミスをしようとしてミスをしていない。不祥事をしようと思って好きでやってるわけじゃない。組織の無駄をなくし、スピードと効率を上げることを最大の価値と勘違いし、何かといえばスピードスピード、効率効率と杓子定規に言いつのった揚句、あらゆる些細なミスの記者発表と「人事的措置」を繰り返し、そこで働く職員のやる気、働きがいを奪ってきたのは誰だったのか。このことの明確な反省なしに組織の再生はない。自分で考え、作り上げる創造力は出てこない。
 林市長は新しく市役所に入ってきた人であり、こういう表現ではあるが、過去のやり方を批判した考え方である。林市長の市政方針の第一に位置する「現場主義」の核心はここにあると思う。
 
   
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